SYNOPSIS
gitls-remote[--branches] [--tags] [--refs] [--upload-pack=<exec>] [-q|--quiet] [--exit-code] [--get-url] [--sort=<key>] [--symref] [<repository> [<patterns>…]]
DESCRIPTION
リモートリポジトリで有効な参照を、関連するコミットIDとともに表示します。
OPTIONS
-
-b -
--branches -
-t -
--tags -
それぞれローカル・ブランチとローカル・タグのみに制限します。 これらのオプションは相互に排他的では「ありません」;両方を指定すると、 refs/heads と refs/tags に保存されている参照が表示されます。 注意:
--headsと-hは、--branchesおよび-bの非推奨の同義語であり、 将来削除される可能性があることに注意してください。 また、gitls-remote-hをコマンドラインで他のオプションなしで使用すると、 (-bの同義語扱いはされずに、)他の Git サブコマンドと同じくヘルプ表示になることに注意してください。 -
--refs -
皮むきされたタグ(peeled tag)や
HEADのような疑似参照(pseudoref)を出力に表示しないでください。 -
-q -
--quiet -
stderrにリモートURLを出力しないでください。
-
--upload-pack=<exec> -
リモートホストの「git-upload-pack」のフルパスを指定します。これにより、SSH経由でアクセスされ、SSHデーモンがユーザーによって構成されたPATHを使用しないリポジトリからの参照を一覧表示できます。
-
--exit-code -
リモートリポジトリに一致する参照が見つからない場合は、ステータス「2」で終了します。通常、コマンドはステータス「0」で終了し、一致する参照が見つかったかどうかに関係なく、リモートリポジトリと正常に通信したことを示します。
-
--get-url -
url.<base>.insteadOf構成設定(git-config(1)を参照)を考慮して、指定されたリモートリポジトリのURLを展開し、リモートと通信せずに終了します。 -
--symref -
それが指すオブジェクトに加えて、シンボリックrefを表示するときに、それが指す基になるrefを表示します。 現在、upload-packはsymref HEADのみを表示するため、ls-remoteによって表示されるのはこれだけです。
-
--sort=<key> -
指定されたキーに基づいて並べ替えます。接頭辞
-を使用して、値の降順で並べ替えます。version:refnameまたはv:refnameをサポートします(タグ名はバージョンとして扱われます)。version:refnameのソート順は、versionsort.suffix構成変数の影響も受ける可能性があります。 その他の並べ替えオプションについては git-for-each-ref(1) を参照してください。ただし、オブジェクト自体へのアクセスを必要とするcommitterdateのようなキーは、オブジェクトがまだリモートからフェッチされていないrefに対しては機能せず、missingobjectエラーが発生することに注意してください。 -
-o<option> -
--server-option=<option> -
プロトコルバージョン2を使用して通信する場合は、指定された文字列をサーバーに送信します。指定された文字列には、NULまたはLF文字を含めることはできません。 複数の
--server-option=<option> が指定されている場合、それらはコマンドラインにリストされている順序で送信されます。 コマンドラインから--server-option=<option> が与えられてい無い場合、 代わりにremote.<name>.serverOption構成変数の値が使用されます。 - <repository>
-
クエリする「リモート」リポジトリ。 このパラメーターは、URLまたはリモートの名前のいずれかです(git-fetch(1) の「GIT URLS」と「REMOTES」セクションを参照してください)。
- <patterns>…
-
指定しない場合、
--headsや--tagsでフィルタリング後のすべての参照(references)が表示されます。 <patterns>… を指定すると、 指定のパターンに一致する参照(references)のみが表示されます。 各パターンは ref の「末尾」にマッチするグロブ(globgitglossary(7)) のglob参照)として解釈され、 そのマッチングは ref の先頭(つまり、refs/heads/fooのようなフルネームにマッチ)または スラッシュ区切り(つまりパターンbarはrefs/heads/foobarではなくrefs/heads/barにマッチする)から開始します。
OUTPUT
出力は以下の書式です:
<oid> TAB <ref> LF
注釈付きのタグを表示する場合、 --refs が指定されていない限り、 2 行表示されます。 1 行目はタグ自体の refname を <ref> として、 もう 1 行は <ref> の後に ^{} が続きます。 最後の行の <oid> は、 タグが指すオブジェクト名を指し示します。
EXAMPLES
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全ての参照(references)(シンボリックや疑似参照含む)をリストし、タグ剥き(peeling tags)します:
$ git ls-remote 27d43aaaf50ef0ae014b88bba294f93658016a2e HEAD 950264636c68591989456e3ba0a5442f93152c1a refs/heads/main d9ab777d41f92a8c1684c91cfb02053d7dd1046b refs/heads/next d4ca2e3147b409459955613c152220f4db848ee1 refs/tags/v2.40.0 73876f4861cd3d187a4682290ab75c9dccadbc56 refs/tags/v2.40.0^{} -
与えられたパターンにマッチする全ての参照(references):
$ git ls-remote http://www.kernel.org/pub/scm/git/git.git master seen rc 5fe978a5381f1fbad26a80e682ddd2a401966740 refs/heads/master c781a84b5204fb294c9ccc79f8b3baceeb32c061 refs/heads/seen -
与えられたワイルドカードパターンにマッチするタグのみをリストする:
$ git ls-remote --tags http://www.kernel.org/pub/scm/git/git.git v\* 485a869c64a68cc5795dd99689797c5900f4716d refs/tags/v2.39.2 cbf04937d5b9fcf0a76c28f69e6294e9e3ecd7e6 refs/tags/v2.39.2^{} d4ca2e3147b409459955613c152220f4db848ee1 refs/tags/v2.40.0 73876f4861cd3d187a4682290ab75c9dccadbc56 refs/tags/v2.40.0^{}
SEE ALSO
GIT
Part of the git(1) suite