標準 Forth は、 Forth システムが複数のアドレス空間で構成されているとみなします。 そのうちの「データ空間」(data space)のみを管理し、 メモリー・ワードでアクセスできます。 メモリーには、 スタックと、 コード(コード空間(code space))と呼ばれる)と、 ヘッダー(名前空間(name space)と呼ばれる)とが含まれ、 それらは必ずしもデータ空間にある必要はありません。 Gforth ではすべてがデータ空間内にありますが、 プリミティブのコードは通常読み取り専用です。
データ空間は、 いくつかの領域に分割されます。 ディクショナリー(dictionary)10と、 ヒープと、 システムによって割り当てられた多数のバッファーから成ります。
Gforth は 1 つの大きなアドレス空間を提供し、 その任意のアドレス間でアドレス演算を実行できます。 ただし、 ディクショナリーではヘッダーまたはコードがデータと代わる代わる出てくるため(interleaved)、 連続するデータ空間領域は、 標準 Forth で連続していると記述されているものだけがほとんどです。 しかし、 連続する領域間であっても、 増加するアドレス方向にディクショナリーが確実に割り当てられます。 ヒープ内でのメモリー割り当ての順序はプラットフォームに依存します(また、実行ごとに異なる可能性もあります)。
「ディクショナリー」(辞書)という用語は、 従来の辞書と同じように名前を検索するために使用される、 ワード・リストやヘッダーに組み込まれた検索データ構造を指すために使用されることがあります