eyedrop(コマンド)
書式
説明
eyedrop は、目薬の在庫(入庫・開封・棚卸し)と、開封から使い切るまでの日数を記録し、 来院日から次回来院日までに処方をお願いする本数を計算します。 目薬管理(Android版)の CLI 版です。
コマンド を付けるとそのコマンドを1つ実行して終わります。
付けなければ対話シェルになります(help でコマンド一覧、コマンド -h でそのコマンドのヘルプ、q で終了)。
オプション
- -f FILENAME, --file FILENAME
データベースファイル。省略時は環境変数
EYEDROP_DB、それも無ければ既定のファイル(「ファイル」参照)。 指定したファイルが無いとエラーになります(打ち間違いで空のデータベースを見てしまわないため)。
- --create
-fやEYEDROP_DBで指定したファイルが無ければ新しく作ります。
- --version
版を表示します。
- -h, --help
ヘルプを表示します。
日付と期間
日付は YYYY-MM-DD、YYYY/MM/DD または MM/DD(今年)で指定します。省略すると今日です。
期間は「2ヶ月」「2か月」「8週間」「8週」「60日」「60」のように指定します(1ヶ月 = 30日、1週間 = 7日、最大365日)。
薬 は、ID(drugs で表示)、代表目薬名(例: コソプト)または目薬名(例: ドルモロール)で指定します。
コマンド
目薬
- drugs [-a]
目薬の一覧。
-aで使用終了した目薬も表示- add [-d 日付] [--max-days 日数] [--default-days 日数] [--as-needed] [-m メモ] 代表目薬名
目薬を登録。
--max-daysは開封後の廃棄期限の日数、--default-daysは実績が無いときの想定使用日数、--as-neededは随時使用(必要本数を計算しない)- alias [-d 日付] [-m メモ] 薬 目薬名
目薬名(ジェネリックなどで実際にもらう目薬の名前)を追加。代表目薬名はそのまま
- endname [-d 日付] [--clear] 薬 目薬名
目薬名の利用終了日を設定。
--clearで利用中に戻す。目薬名がすべて利用終了した代表目薬名は利用終了扱い- end [-d 日付] 薬
目薬の使用を終了(サマリーに出さない)
- set 薬 項目 値
目薬の項目を変更。項目 は name・start_date・end_date・max_days・default_days・as_needed・note・pattern_date。 値 に
-を指定すると空にする(例:set キサラタン max_days 28)- show 薬
目薬の詳細(目薬名・メモ・通常期間・在庫・開封中の1本)
- note [-d 日付] 薬 メモ
日付付きメモを追加
在庫
- in [-d 日付] [-m メモ] 薬 本数
入庫(処方された)
- out [-d 日付] [-m メモ] 薬 本数
出庫(開封以外で在庫が減った。開封は
open)- inv [-d 日付] [-m メモ] 薬 本数
棚卸し(未開封の在庫数を 本数 とする)
- invall [-d 日付] [-m メモ]
一括棚卸し。使用中の目薬を順に聞くので、未開封の本数を入れる (空 Enter で記録上の本数のまま、
qで中止して何も記録しない)。 本数が同じ目薬も棚卸しとして記録する- stock 薬
在庫の履歴
- delstock 在庫記録ID
在庫記録を削除(訂正用。ID は
stockで表示)
開封(ライフタイム)
- open [-d 日付] [-m メモ] [--no-stock] 薬
開封。在庫から1本出して使い始め、使っていた1本は使い切りにする。
--no-stockで在庫から出庫しない- undoopen 薬
一番新しい開封を取り消す(在庫を戻し、前の1本を使用中に戻す)
- finish [-d 日付] [-m メモ] [-i] 薬
次を開封せずに、開封中の1本を使用終了。
-iでイレギュラー(中止・紛失など)にする- life 薬
ライフタイム(開封から使い切りまで)の履歴。
*はイレギュラー- irregular [--clear] [-m メモ] ライフタイムID
ライフタイムをイレギュラー(推定に使わない)にする。
--clearで解除。 イレギュラーが1つあれば、それより前の実績は推定に使わない- pattern [-d 日付] [-m メモ] 薬
点眼パターン変更(1日の点眼回数などが変わったとき)。変更日より前に開封した直近の1本をイレギュラーにし、 それより前の実績を推定に使わない
- dellife ライフタイムID
ライフタイムを削除(訂正用。ID は
lifeで表示)
受診前サマリー
- report [-v 日付] [-n 日付 | 期間] [--margin 日数] [--plain] [--ai] [-o ファイル]
来院日から次回来院日までに必要な本数と、その根拠・目薬在庫・注意を出力(既定は Markdown)。
-vは来院日(既定はvisitの設定、無ければ今日)、-nは次回来院日または来院日からの期間 (既定はnextの設定、無ければintervalの期間後)、--marginは余裕日数、--plainはテキスト版、--aiはチャットAI 用(指示 + JSON)、-oはファイルにも出力- visit [-r] [日付]
対話シェルで以後の
reportに使う来院日を設定・表示。-rで今日に戻す- next [-r] [日付 | 期間]
対話シェルで以後の
reportに使う次回来院日を設定・表示。-rで既定に戻す- interval [期間]
次回来院日の既定(来院日から何日後か)を設定・表示。データベースに保存される(既定 2ヶ月)
保守
- rollover [-o ディレクトリ] [年]
年次更新。年 の1月1日より前の記録をバックアップ・CSV に書き出して退避し、在庫を繰り越す (既定は昨年)。出力先の既定はデータベースと同じ場所の
archive- import odsファイル
スプレッドシート(eyedrop-stock.ods の形式)を取り込む
- help [コマンド]
コマンド一覧、またはコマンドのヘルプ
- q, quit
対話シェルを終了
必要本数の計算
開封分残日数 = 通常期間 − (来院日 − 開封日)
在庫残日数 = 開封分残日数 + 未開封の本数 × 通常期間
足りない日数 = 次回来院日までの日数 − 在庫残日数
必要本数 = ceil(足りない日数 ÷ 通常期間) + 予備1本 (マイナスは0)
通常期間は、イレギュラーでない使い切った記録のうち直近3本の平均(整数日に四捨五入)です。
環境変数
EYEDROP_DBデータベースファイル(
-fを省略したとき)。XDG_DATA_HOME既定のデータベースファイルの置き場所の基準(省略時
~/.local/share)。
ファイル
~/.local/share/eyedrop/eyedrop.db既定のデータベースファイル(
$XDG_DATA_HOME/eyedrop/eyedrop.db)。 無ければフォルダごと新しく作ります。Android版のバックアップのファイルもそのまま使えます。
例
$ eyedrop add 目薬A
$ eyedrop in 目薬A 3 -d 2026-07-10
$ eyedrop open 目薬A
$ eyedrop report -n 4週間 --plain
$ eyedrop -f ~/backup/eyedrop-backup-20261001.db report
注意
このツールは目薬の点眼の記録と、受診時に伝える目薬の本数の目安を出すためのものです。 実際の処方や点眼の方法は、必ず医師の指示に従ってください。